ゴミ対策の話2006年09月27日 23:01

最近の一眼デジカメでは、ようやくオリンパス以外にも、ゴミ対策がなされた機種が出そろい始めて来た。 ソニー、ペンタックス、キヤノンが、それぞれの手法で、ゴミ対策のメンテナンスフリーを目指して(謳って?)いる。 残りは、ニコンのみ。

さて。 これまでオリンパス以外がゴミ対策で遅れを取った理由というものを、今回ちょっと知ったので紹介しておく。

最初に情報として入っていたのは、オリンパスがゴミ対策に関する特許を取得していて、それにがんじがらめに絡められて、他社大手メーカーが手も足も出ない、というようなことを聞いていたのだが、どうやらそういうことではなかったらしい。 もちろん、特許云々ということも少なからず影響していたとは思うけど、もっと根本的なところに問題、というか、困難な課題があったのだ。

それは、35mm判フィルム向けに開発されたマウント規格では、ゴミ落としの機構を組み込む事が物理的に難しかった、ということなのだ。

オリンパスが提唱するフォーサーズ規格では、主光線が平行に入って来ることにより、長いフランジバックを取る事が出来、そこの部分に超音波によるゴミ落とし対策機構を組み込む事ができたわけなんだけど、35mm判フィルム向けに開発されたマウント規格では、フランジバックにゴミ落とし機構を組み込むスペースが元々なかった、というのが大きな障害となっていたのだ。

そんな、レンズ資産のデメリットをモロに受け、長い間フィルム一眼レフのレンズマウントを引き継いで来たメーカーも、ようやく技術が追いついて、ゴミ落としの技術で同じスタートラインに並んだかな、という感じだ。

以上は、最近の雑誌からの抜粋だけど、一眼レフカメラの歴史を感じる事ができて、なかなか面白い。